スマホを使ってイライラするときと言えば、webサイトの表示が遅い、画像の読み込みが遅い、動画の読み込みが遅い、アプリのダウンロードが遅いなどが挙げられると思います。
このようなイライラは通信速度が遅いことが原因なので、通信速度さえ速くなればすべて解決されます。
なので、今回は通信速度を早くするアプリはあるのか、話題の「1.1.1.1」はどれくらい通信速度が変わるのかなどを解説していきます。
スマホの通信速度が遅くて困っている人、イライラする事が多い人はぜひ参考にしてください。
通信速度を早くするアプリはあるの?
アプリをインストールするだけで通信速度が改善するということは基本的にはありえません。
スマホの通信速度は、基地局から飛ばされている電波を受信して出る通信速度ものなので、アプリをインストールしたからと言って電波を掴みやすくなる、電波の質が良くなるということは現在のところないのです。
ですが、私たち利用者でも、通信速度を速くするためにできることもあります。
それはDNSを変更するというものです。
DNSを変えると通信速度が速くなる可能性がある
インターネットを通して通信するときは、IPアドレスと言う郵便番号のようなものを使い相手を特定しています。
ですが、IPアドレスはただの数字の羅列で、「このwebサイトはこのIPアドレスだ!」と覚えることは不可能なので、現在ではDNS(ドメインネームシステム)というシステムを使っています。
例
- Yahoo JAPANのIPアドレス:18.22.59.229
- Yahoo JAPANのDNS:yahoo.co.jp
このDNSは基本的には自動で設定されているものなので、考える必要もありませんが、DNSを変更するだけで、通信速度が改善される可能性があるのです。
DNSサーバーを、より応答が速く安定しているところに変更すると、webサイトへのアクセスが速く安定したものになります。
ただし、DNSサーバーの応答速度や安定性は物理的な距離や契約している会社に依存する部分もあるので、絶対に通信速度が速くなるというものではありません。
通信速度を早くするアプリ「1.1.1.1」について
スマホの通信速度が速くなるアプリとして「1.1.1.1」が紹介されていることがあります。
「1.1.1.1」は先ほど解説したDNSサーバーのことで、アプリをインストールして手順に従って操作を進めるだけで、「1.1.1.1」のDNSサーバーへ接続する設定に変更してくれます。
そして「1.1.1.1」は一般的なDNSサービスと比べても応答速度が速いことからインターネット上で話題になりました。
上記は「1.1.1.1」の公式サイトで記載されていた、他のDNSサーバーと比較した表になります。
「1.1.1.1」の公式サイト:https://1.1.1.1/ja-JP/dns/
上に行くほど応答速度が速いものなので、「1.1.1.1」は他のDNSより優れていることが分かります。
また、「1.1.1.1」は閲覧データの保存、ユーザー情報を追跡しないセキュリティ体制になっており、専門の監査会社に監査を依頼してデータも公表すると発表しているため、セキュリティ面でも安心できます。
「1.1.1.1」の設定方法
「1.1.1.1」はアプリ版がリリースされているので、インストールして簡単な手順を踏むだけで設定が可能です。
なので、まずは「1.1.1.1」をインストールしていきましょう。
- iPhone版「1.1.1.1」:App Store
- Android版「1.1.1.1」:Google Play
step
1アプリをインストールして「1.1.1.1」を起動する
「1.1.1.1」をインストールしたら起動してください。
step
2起動後画面中央のスイッチをタップ
「1.1.1.1」を起動すると、画面中央にスイッチが表示されますが、そのスイッチをタップしてください。
タップするとVPNプロファイルのインストールを確認する画面が表示されるので、「VPNプロファイルをインストール」をタップしましょう。
その後、インストールの確認が表示されるので「許可」をタップすることで「1.1.1.1」のインストールは完了です。
この手順はiPhoneでもAndroidでも変わらないため、安心してください。
パソコンで「1.1.1.1」を設定する方法
スマホでDNSサーバーを変更するには「1.1.1.1」のアプリを使うことが手っ取り早かったのですが、パソコンでも簡単に「1.1.1.1」に設定できます。
Windowsの場合
Windowsの設定方法
- スタートメニューから設定アイコンを選ぶ
- 「ネットワークとインターネット」を開き「アダプターのオプションを変更する」を選ぶ
- 変更対象となるアダプター(つないでいるインターネット)を右クリックして「プロパティ」を選ぶ
- 一覧にある「インターネットプロトコルバージョン4」または「インターネットプロトコルバージョン6」を選ぶ
- 「インターネットプロトコルバージョン4」の場合は「1.1.1.1」「1.0.0.1」を入力する
- 「インターネットプロトコルバージョン6」の場合は「2606:4700:4700::1111」「2606:4700:4700::1001」を入力する
- 「OK」をクリックして「Close」を選び完了です
Windowsの場合は上記の手順で「1.1.1.1」の設定は完了します。
文字にすると難しく感じるかもしれませんが、実際には2分もかからず完了するので安心してください。
Mac OSの場合
Mac OSの設定方法
- システム環境設定からネットワークを選ぶ
- 「DNS Servers」を検索してドロップダウンリストから選ぶ
- +ボタンをクリックしてDNSサーバーを追加して「1.1.1.1」を入力する
- 再び+ボタンをクリックして「1.0.0.1」を入力する
- 再び+ボタンをクリックして「2606:4700:4700:1111」を入力する
- 再び+ボタンをクリックして「2606:4700:4700::1001」を入力する
- 「OK」をクリックして「適用」を選び完了です。
Mac OSでは上記の手順で「1.1.1.1」の設定は完了します。
現在の通信速度を知る方法
「1.1.1.1」をインストールして通信速度が向上するか判断するときには、「1.1.1.1」をインストールする前の通信速度を知っておく必要があります。
スマホで通信速度を測定するにはアプリをインストールしても良いですが、わざわざインストールしなくてもwebサイトにアクセスをするだけで測定できます。
SPEEDTEST:https://www.speedtest.net/
1番おすすめのサイトが上記のSPEEDTESTです。
上記URLからアクセスをして画面中央に表示される「GO」ボタンをタップするだけで通信速度が表示されます。
今後も通信速度を測定したいという場合は下記からアプリをインストールしておいても良いでしょう。
iOSの方はこちら:Speedtest.net
Androidの方はこちら:Speedtest.net
SPEEDTESTで通信速度を1度測定してから「1.1.1.1」をインストールして、再度通信速度を測定し直してみましょう。
通信速度が向上していれば「1.1.1.1」の効果があったということになります。
ポイント
繰り返しになりますが「1.1.1.1」をインストールして設定しても、必ず通信速度が向上されるわけではありません。
地域や契約中の会社などによっては通信速度が変わらないこともあるので注意しましょう。
スマホの通信速度が遅くなる原因
なぜ通信速度が遅くなるのか知っておくだけで、ある程度対策ができる可能性があるため、ここからは通信速度が遅くなる原因を知っていきましょう。
通信制限がかかっている
スマホの通信速度が遅くなる1番の原因は各キャリアが設定している「通信制限」に引っかかることです。
通信制限になってしまうと追加の料金を支払ってデータ容量を購入するか、制限期間が終わるのを待つしかありません。
毎月通信制限にかかってしまうという人は以下の方法を試してください。
通信制限にかからない対策
- できるだけWiFiに接続して使う
- アプリごとに「モバイルデータ通信」をオフにする
上記を意識するだけでも通信制限にはかかりにくくなります。
混雑する時間帯に利用している
キャリアではなく格安SIMを利用している場合は、お昼や夕方などの混雑する時間帯は通信速度が遅くなる傾向があります。
この場合は、契約している会社を変更するかWiMAX2+やモバイルWiFiを契約すると改善できるでしょう。
通信速度を測定しているサイト:格安SIMの通信速度レポート一覧
上記のサイトで通信速度が速い格安SIMを調べてみたところ「UQモバイル」「ワイモバイル」が速かったのですが、どちらも月額料金だけで見るとそこまで安くありません。
次点で「IIJmio(みおふぉん)」「OCN モバイル ONE」が速い速度が出ているため、乗り換える際は参考にしてください。
通信制限にかかりやすい場合はWiMAX・モバイルWiFiがおすすめ!
通信制限が原因で通信速度が遅くなっている場合はWiMAX2+やモバイルWiFiを契約すると解決できます。
WiMAX2+やモバイルWiFiであれば、外出の際も持ち運ぶことが可能ですし、自宅でも使えるため通信制限にかかる可能性はグッと抑えられます。
WiMAX2+やモバイルWiFiも種類が多く、選びにくい人が多いと思うので、当サイトで1番おすすめしているモバイルWiFiだけ簡単にご紹介します。
ゼウスWiFiは月額料金が安く2年間使ったときの負担額も最安級
ゼウスWiFiは月額料金が6ヶ月間2,980円、それ以降はずっと3,280円というモバイルWiFiです。
また、月間データ容量無制限という特徴もあるので、通信制限で悩んでいた人におすすめできます。
ただし、著しくデータ容量を使いすぎた場合は通信制限がかかることもあるので、見ていないときに高画質動画を視聴し続けるなどの行為は控えましょう。
おわりに
今回は通信速度を速くするアプリはあるのか、話題の「1.1.1.1」はどれくらい通信速度が変わるのかなどを説明してきました。
簡単なまとめ
- インストールするだけで通信速度が速くなるアプリはない
- 「1.1.1.1」はDNSサーバーのことでアプリも提供中
- 「1.1.1.1」のDNSサーバーに接続すると通信速度が速くなる可能性がある
「1.1.1.1」に接続すると通信速度が速くなる可能性はありますが、全員ではありませんし、絶対でもありません。
ただし、無料で使えるものなので、一度試してみる価値はあります。
接続設定も簡単に行えるので、通信速度が遅くて悩んでいる人は一度試してみましょう。
また、通信速度が遅い理由が通信制限の場合は、格安SIMの乗り換えかモバイルWiFiの契約がおすすめです。
特にモバイルWiFiは月間データ容量無制限なので、通信制限で悩むことはまずなくなります。

1まお

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