ドコモ光やソフトバンク光などの光コラボは、スマホと合わせて契約すると月額料金が安くなるため、利用している人も多いでしょう。
ですが、そんな光コラボの通信速度が遅いという評判が良く聞こえてくるようになりました。
わざわざ光回線を契約しているのに通信速度が遅いと契約している意味がないので、できるだけ速い通信速度にしたいですよね。
そこで、今回は光コラボが遅いときの改善方法をご紹介していきます。合わせて、光コラボが遅い理由や光コラボから乗り換えるときにおすすめの光回線などもまとめます。
光コラボが遅くて困っている人、光コラボが遅くて乗り換え先を探している人は、ぜひ参考にしてください。
光コラボが遅い理由はユーザー数が多すぎるから
まずは、光コラボの通信速度が遅くなる理由から説明していきます。
先に知ってほしいこととして、光コラボはフレッツ光の回線をレンタルしているため、「光コラボが遅い=フレッツ光が遅い」という式が成り立ちます。
光コラボが開始されたのは2015年で、2015年まではフレッツ光が遅いなんて評判はあまり聞かれませんでしたよね。つまり、光コラボが遅いのではなく、2015年以降フレッツ光の光回線自体が遅くなっているということを覚えておきましょう。
光コラボのユーザー数が増えた理由
2015年に光コラボのサービスが開始されて、ドコモ光やソフトバンク光などの、スマホとセットで契約することで月額料金が抑えられる光回線が誕生しました。
今までフレッツ光以外の光回線を契約していた人やケーブルテレビ回線を契約していた人は、光回線にして月額料金が安くなるなら、と考えてドコモ光やソフトバンク光などの光コラボに一斉に乗り換えたのです。
特に日本ではドコモユーザーの数は凄まじく、ドコモ光の契約者数が増え続けると同時に、通信速度は遅くなっていってしまいました。
ユーザー数が増えると通信速度が遅くなる理由
なぜ、ユーザー数が増えると通信速度が遅くなってしまうのか知らない人も多いかと思いますが、光回線を道路、ユーザーを車として考えると分かりやすいのではないでしょうか。
車が少ない間は道路をスムーズに走れますが、車が多くなると道路は渋滞になり満足に進まなくなってしまいますよね。つまり、2020年の光コラボは渋滞した道路と同じ状態なのです。
フレッツ光が設備投資をすることで混雑状態が解消される可能性もありますが、いつになったら解消されるのか明確になっていませんし、auひかりやNURO光などの台頭、5Gの普及待ちという状況を考えると設備投資が後回しになる可能性も考えられます。
なので、現状できるコラボ光が遅いときの対策は混雑している回線網を避けるということしかありません。すぐに思いつく方法は他の光回線への乗り換えですが、乗り換えなくても混雑している回線網を避ける方法はあるので、続けてみていきましょう。
【周辺機器編】光コラボが遅いときの改善方法
「ユーザー数が増えると通信速度が遅くなる理由」で、現状できる対策は混雑している回線網を避けると話しましたが、まれに光コラボのせいではなく周辺機器のせいで通信速度が遅くなっていることがあります。
周辺機器の方が見直しやすいため、まずは周辺機器が適切なものなのか確認していきましょう。
周辺機器の確認点
- LANケーブルを確認する
- PCのLANポートを確認する
- ルーターを確認する
ではひとつひとつ詳しく解説していきます。
LANケーブルを確認する
ルーターとパソコンを有線でつないでいる場合は、LANケーブルを確認してみましょう。LANケーブルはついつい部屋にあるものを使い続けてしまいがちですが、カテゴリーという種類によって通信速度は変わってきます。
仮に光コラボの1Gpbsのプランを契約していたとしても、LANケーブルのカテゴリーが古い場合は1Gbpsの速度は出ません。
LANケーブルの種類
- CAT8 速度40Gbps
- CAT7A 速度10Gbps
- CAT7 速度10Gbps
- CAT6A(6e)速度10Gbps
- CAT6 速度1Gbps
- CAT5e 速度1Gbps
- CAT5 速度100Mbps
LANケーブルのカテゴリーは上記になります。光コラボを契約する場合は「CAT5e」以上のLANケーブルを選びましょう。
ただし、CAT8のLANケーブルはオーバースペックすぎるため、購入する必要はありません。
PCのLANポートを確認する
LANケーブルを確認するときに、PCのLANポートも合わせて確認しましょう。古いパソコンの場合は、LANポートが1Gbpsに対応していないこともあります。
LANポートの確認方法
- コントロールパネルを開く
- ハードウェアとサウンドを開く
- デバイスマネージャーを開く
- ネットワークアダプター内の「>」を選ぶ
- LANポートの名称を確認する
LANポートの確認は上記の手順で行えます。表示されるLANポートの名称は以下のものが多いです。
LANポートの名称 |
Realtek PCIe GBE Family Controller |
Broadcom NetLink(TM) Gigabit Ethernet |
Intel(R) PRO/1000 PM NetWork Connection |
Intel(R) PRO/1000 PL NetWork Connection |
Marvell Yukon 88E8055 PCI-E Gigabit Ethernet Controller |
Qualcomm Atheros AR8161 PCI-E Gigabit Ethernet Controller(NDIS 6.30) |
ただし、上記の名称は一例のため他の名称でも1Gbpsに対応していることがあります。自分のLANポートが1Gbpsか分からない場合は、上記のような英語をWebサイトで検索しましょう。
また、Wirelessと記載されている場合は、無線接続用の規格なので間違えないようにしてください。
ルーターを確認する
LANケーブルとLANポートを確認した後は、ルーターも確認してみましょう。ルーターには通信規格というものがあり、古い通信規格の場合は光コラボの通信速度が最大限活かしきれないことがあります。
ルーターの通信規格
- IEEE802.11ac(最大通信速度6.9Gbps)
- IEEE802.11n(最大通信速度600Mbps)
- IEEE802.11a(最大通信速度54Mbps)
- IEEE802.11g(最大通信速度54Mbps)
- IEEE802.11b (最大通信速度11Mbps)
上に行くほど、速い通信速度となるため、できるだけ最新のルーターを選ぶと良いでしょう。ただし、後述しますが光コラボの回線網を変更する際に、無料でルーターをレンタルすることもありえるため、ルーターに関しては後回しにしてください。
【IPv6や回線乗り換え編】光コラボが遅いときの対策方法
ここからは、光コラボが遅いときの対策方法の中でも、混雑している回線から他の回線に変更しようという観点で対策をご紹介していきます。
光回線自体を乗り換えることも対策にはなりますが最終手段なので、まずは無料でできることの多いIPv6への変更から行っていきましょう。光コラボはIPv6に変更するだけで、通信速度が向上することが多いため、必ず行ってください。
IPv6に変更する
光コラボを契約していて、IPv6(IPoE)の申し込みなどを行っていない場合は、IPv4(PPPoE)で接続されます。英数字のため良く分からない人も多いでしょうが、別々の道路だと考えてください。
今まではIPv4(PPPoE)で接続することが多かったため、混雑している可能性が高いのです。つまりIPv6(IPoE)に変更するだけで、渋滞していない可能性がある道路を走れるようになるため、通信速度が速くなる可能性があります。
また、変更も契約中の光コラボ及びプロバイダに申し込みを行うだけでできることも多いため、面倒だと思わずに試してください。
IPv6(IPoE)で接続されているかどうかは、下記のページで確認できるため、まずはアクセスしてみましょう。
IPv6なのか確認できるサイト:IPv6アドレス対応について
サイトにアクセスをしてIPv4(PPPoE)で接続されていると表示された場合は、IPv6(IPoE)に変更するだけで速度が速くなる可能性があるため、下記の手順を行っていきましょう。
step
1プロバイダにv6プラス対応か確認してv6プラスに加入する
契約中のプロバイダにv6プラスに対応しているのか確認してみて、対応していた場合はv6プラスに加入しましょう。v6プラスに対応していない場合はプロバイダを変更したほうが良いです。
主要光コラボのv6オプションへの対応状況は下記になります。
ドコモ光(GMOとくとくBB) | |
月額料金 | 無料 (IPv6(IPoE)対応ルーター1年レンタル無料) |
申し込み方法 | 標準提供(申し込み不要) |
ドコモ光(@nifty) | |
月額料金 | 無料 (IPv6(IPoE)対応ルーターレンタル無料) |
申し込み方法 | ドコモ光に申し込み時にv6にも加入 |
ソフトバンク光 | |
月額料金 | 無料 (対応ルーター1ヶ月無料) |
申し込み方法 | 光BBユニットを同時申し込み |
ほとんどの光コラボが月額料金無料でIPv6(IPoE)が利用できます。ただし、IPv6(IPoE)に対応したルーターが必要になるため、プロバイダで無料レンタルが行われているか確認してみましょう。
step
2PCの設定を変更する
v6プラスの申し込みが完了した後はPCの設定を行ってください。
PCの設定方法
- コントロールパネルを開く
- ネットワークの状態とタスクの表示を開く
- 接続:WiFi(○○○○)を開く
- 表示されたウィンドウのプロパティを開く
- 「この接続は次の項目を使用します」の「インターネット プロトコル バージョン 6(TCP/IPv6)」にチェックを入れる
- OKをクリックし設定完了
上記の手順を行うことで、IPv6での接続が完了します。IPv6で接続するだけで、回線速度が大幅に速くなることが多いです。
上記の画像を見ると、IPv4(PPPoE)では下り回線速度7.69Mbpsしか出ていないのに、IPv6(IPoE)の場合は下り回線速度576.88Mbpsも出ています。
IPv6(IPoE)への変更は気軽にできるものなので、ぜひ試してみましょう。
光コラボから他の光回線に乗り換える
IPv6(IPoE)に変更しても、通信速度が速くならない場合や、そもそもIPv6(IPoE)で接続されていたのに遅いという場合は、光コラボから他の光回線に乗り換えるしかありません。
光コラボから、他の光回線に乗り換える場合は、光コラボやフレッツ光を選ばないように注意しましょう。例えば、ドコモ光からソフトバンク光に乗り換えたとしても、使っている光ケーブルは同じものなので、混雑している可能性が非常に高いです。
「光コラボが遅い理由はユーザー数が多すぎるから」で説明しましたが、光コラボはフレッツ光の光ケーブルを借りて提供しているサービスなので、光コラボ間で乗り換えても速度は向上されにくくなっています。
なので、他の光回線に乗り換える場合は、フレッツ光の光ケーブルを使っていない光回線に乗り換える必要があります。ここからは、フレッツ光の光ケーブルを借りていない、光回線をご紹介していきます。
NURO光
NURO光は、通信速度が速い光回線で、コラボ光やフレッツ光とは別の光ケーブルを利用しています。
上記の記事でも詳しくご紹介していますが、光コラボとは別格の通信速度なので、速い光回線に乗り換えたいときにはおすすめです。
ただし、2020年9月現在工事が遅くなる可能性が高く、工事待ちが多い地域の場合はいつ使えるようになるのか分かりません。
なので、できるだけ早めに申し込みをしてみて、工事までの時間が長かった場合はすぐにキャンセルすることをおすすめします。工事前であればキャンセル料や料金は一切発生しないので安心してください。
auひかり
auひかりは、NURO光に劣るものの、通信速度が速い光コラボやフレッツ光とは別の光ケーブルを使った光回線です。
NURO光と比べると提供エリアが広いため、NURO光のエリア外だった人やNURO光の工事が遅い人は、auひかりをおすすめします。
また、最大12万1,000円のキャッシュバックを受け取るためには複数のオプション契約が必要ですが、オプション料金が無料の間にキャッシュバックが振り込まれるため、キャッシュバックを受け取った後にオプションを外してしまえば、負担額も抑えられます。
安く乗り換えられて、通信速度も速い光回線なので、auひかりは幅広い人におすすめです。
おわりに
今回は光コラボが遅い理由や光コラボが遅いときの対策方法をご紹介してきました。光コラボが遅い理由のほとんどが、ユーザー数が多すぎるのに対して設備投資が追いついていないというものです。
まれに、周辺機器が古くて光コラボのスペックを活かしきれていないこともありますが、ほとんどの人は光コラボの混雑が原因でしょう。
なので、まずはIPv4(PPPoE)からIPv6(IPoE)に変更してみて通信速度が向上されるのか確認してください。IPv6(IPoE)に変更して通信速度が向上するケースも非常に多いですし、費用もほとんどかからないため試してみる価値は高いです。
もしも、IPv6(IPoE)に変更しても通信速度が改善されなかった場合は、NURO光やauひかりへ乗り換えましょう。

1まお

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